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中田社長の徒然コラム
Vol.4「経験」

2006年10月末から11月にかけて、当時12歳の長男と10歳の次男がスペインのバルセロナにあるエスパニョールというプロ・サッカークラブチームのU-11の練習に2週間参加したときのことです。その時の日本人スタッフから都度メールにて子供達の近況をご連絡して頂いていたのですが、そのメールに書かれていた出来事を今回、お話します。

思い起こすとその当時、私の弟から「子供達にはいい経験になるからスペインに行かせてみては」というアドバイスがあり、息子達に「スペインのバルセロナに行ってみるか」と問い掛けてみました。すると、簡単に「行く」という返事が帰ってきて、親として引っ込みがつかなくなってしまって、結果的に息子達2人きりでバルセロナに行くことになってしまいました。その頃、パリのシャルル・ド・ゴール空港でテロがあったりと、ヨーロッパの治安があまり良くないとのニュースが入ってきていたので、親として子供達を送り出すべきかどうか、凄く悩まされましたが、何があろうと「その子の運命」と開き直って覚悟を決め、行かせることにしました。

それでは、古都バルセロナでの「子供達の冒険」をご覧ください。

10月28日の夜:

スペインリーグのバルサ対レクレアティーボ戦を観戦してきました。
試合は、ロナウジーニョの2ゴールとチャビのゴールでバルサが3対0で圧勝。
さて、2人はどんな感想を持ったのでしょうか。


10月29日午前:

毎週日曜日の午前中には、バルセロナ在住の日本人達が集まってサッカーをしているので、それに2人も参加しました。
「みんな日本人だけど、スペイン語でしっかり挨拶しなきゃ一緒にプレーさせんぞ!」と(優しく?)圧力を掛けたので、二人ともしっかり「mucho gusto, me llamo Eiichi(Kazuki), puedo jugar con ustedes?」と挨拶していました。意味は「・・・・・」2人に聞いて下さい。
バルセロナに来て、初めてボールを蹴って、汗を流して、気持ち良かったのではないでしょうか。ちなみに、29日のバルセロナは10月も末になろうというのに半袖でも大丈夫なくらい暑かったです。


10月29日午後:

エスパニョール選手寮の他の選手と共に地下鉄に乗って、バルサB対エスパニョールBの試合を観戦しに行きました。結果は、1対2でエスパニョールBの勝利!
観戦のあとは、みんなと一緒に寮に帰り、夕食を食べて、就寝です。

練習参加については、以下のようにまとまりました。
あとは、2人のレベル次第で今後変更が加えられる可能性もあるし、そのままU-11のチームで2週間を過ごすかもしれません。全ては2人のレベル次第です。

【月・水・木の18時半から20時】
エスパニョールのU-11の練習に二人揃って参加できることになりました。
スクールではなく、選抜チームの11歳以下のチームです。
一輝君は、もしレベルが高ければ、12歳チームの練習への参加が許可されるでしょう。逆に、レベルが低ければ、スクールでの練習参加のみとなります。
永一君は、もしレベルが高ければ、そのままU-11で練習参加。レベルが低ければ、U-10に格下げ。もっとレベルが低ければ、スクールのみでの練習参加となります。
ちなみに、エスパニョールの下部組織はバルサの下部組織と互角のレベルを持っており、スペインで最も優れた下部組織のひとつと高く評価されています。

【火・金の18時から20時】
U-11の練習がない火曜日と金曜日は、エスパニョールのスクールの練習に参加します。スクールの練習は通常は1時間で、18時スタートと19時スタートの2グループに分かれています。2人は、この2サイクルの両方に参加し、合計2時間練習をします。

10月30日:

今日から平日の午前中は、スペイン人の青年ギジェ(18歳)がスペイン語の先生と観光のアテンドを担当してくれます。
ギジェは、エスパニョール選手寮の寮長、マネルさんが探してきてくれた好青年です。今朝、自分も会ってきましたが、責任感のあるしっかりとした好青年でした。

早速今日の午前中から2人はギジェと3人で動いています。
さて、どれだけスペイン語を学べるか、乞うご期待です。

平日の午前中、10時から14時頃までギジェと行動し、その後昼食を食べる為に選手寮に戻ってきます。その後、2人は少し休憩した後、午後の練習に出発します。寮からエスパニョールの練習場までは、地下鉄と徒歩を含めると45分くらいかかるので、時間に余裕を見て出発です。なお、寮と練習場の送り迎えには、必ず大人が同行するようにします。
練習から戻ってくるのは、21時前後になるでしょう。その後、夕食を取り、就寝です。

永一君は「日記を書け」と言われているらしいですが一輝君は「おれは、なにも言われとらん」と言っていたので、「じゃあ、俺が言ったる!毎日日記を書け!」と指令を出しておきました。「書いていなかったら、寮から追い出すからな!」と補足しておいたので、何かしら書くことでしょう。

ところで、子供達からのメールを送る件ですが
今、2人は、親元を離れて、生まれて初めて飛行機に乗って、地球の裏まで来て、見ず知らずの日本人やスペイン人に混じって「大冒険っ!」を繰り広げています。
そんな頑張っている2人が、親にメールを送る必要性はあるのでしょうか?
2人が両親に向けてメールを送る環境を整えるのは簡単ですが、本当にそれが2人にとって必要なことなのかどうかが、自分には分かりません。送らないよりも送った方が2人のためになるのであれば、送らせます。ですが、「両親がメールを欲しがっている」という理由であれば、お断りしています。
どうします?
実は、2人の行動を見ていると「ここが憧れのバルセロナだ!」という気持ちがあまり伝わってこないので「なんでかな?」と思っていたのです。
とは言っても、とっても素直で頑張り屋さんの2人だから、例外なくみんなにかわいがられているし、実際頑張っているので、いい経験ができていると思いますよ。
まだ始まったばかり。毎日成長してもらおうじゃないですか!


10月31日:

昨日、2人がエスパニョールの11歳以下の選抜チームに初めて練習参加してきました!
その結果、、、、、、、、ダラダラダラダラダラ♪(ドラムの音ね)
で、練習参加の結果発表!
2人とも今後も継続してU-11の練習に参加できることになりました!
おめでとう!頑張れちびっ子!

31日火曜日の午前中は、前日に引き続きギジェ兄ちゃんと一緒にスペイン語を学びながら市内観光をしました。
その後、選手寮に戻り昼食。
そして、18時から20時からはエスパニョールのスクールの、これまたU-11に参加しました。選抜チームとは違い、上手い子もそうじゃない子もいるスクールですが、20人の選手に対してコーチが2人付き、きっちりしっかり2時間トレーニングを行ないました。

バルサのスクールの練習がこの日はなかったので、2人の練習を自分(村松)も見に行くことが出来ました。言葉が通じないのにガンガン話しかけてくるスペイン人に囲まれる中、もじもじしながらも、二人は楽しんで練習していましたよ。

10月30日の月曜日の初の練習参加の際のハプニングをひとつご報告。
「練習後には更衣室でシャワーを浴びろ」と言っておいたのにもかかわらず、恥ずかしかったのか、シャワーを浴びなかったらしいのです。
そのことが判明したのは、その翌日の夕方。
つまり、月曜日の練習参加を挟んで、約48時間もの間、シャワーを浴びずに二人は過ごしていたということ。汚いぞ、こら!
「次回、練習後にシャワーを浴びなかったら、二度と練習参加はさせない」と言っておいたので、もうこのようなことは起こらないでしょう。


11月1日:

今日は祭日のため、練習はなし。


11月2日:

午前中は、選手寮の選手達と一緒に行動し、エスパニョールの練習場に地下鉄で行き、U-14の試合を観戦。
その後、選手達と共に選手寮に戻り、昼食。
夕方は、植松と一緒に二階建てバスに乗り、バルセロナ観光!といった感じです。


11月4日:

土曜日の午前中は、練習参加しているエスパニョールU-11のリーグ戦アウェーでの試合に帯同しました。試合前の緊張した雰囲気の更衣室に入ったり、これまた緊張した雰囲気のベンチを体感したりで、とてもいい経験になったことでしょう。
午後は「自由行動」としたところ、選手寮の友達と遊んでいたとのことです。


11月5日:

午前中は、先週と同様に日本人同士の草サッカーに参加しました。
先週よりも積極的なプレーが見受けられました。
午後は、選手寮で少し時間を過ごした後、21時キックオフのエスパニョール対バレンシア(リーガ・エスパニョーラ)の試合を観戦しにモンジュイックスタジアムに行きました。
タムード、デラペーニャ、カニサレス、アジャラ、ホアキン、ビジャ、モリエンテスなどなど、そうそうたるメンバーです。
さて、2人はこの試合を観戦してどんなことを思ったのでしょうか。


11月7日:

7日火曜日は、いつものスケジュール。
残りもあと数日となってきました。2人は、体調も崩さず、元気に過ごしていますよ。
また、慣れてきたのか、活発な発言も目立ち、頼もしいですよ。
プレーに関しては、どうなんでしょう。外から見る限りは、正直言ってよく分かりません。ただ、彼らの心の中には色々と変化はあるようです。U-11の試合を見た後でも「俺はあの中入っても(活躍)出来る!」と言っていましたからね。今日も含めて、残る練習参加はあと3回。頑張って欲しいものです。
明日は練習参加後に、スペイン国王杯のベスト32の第2戦、バルサ対バダローナ戦(22時キックオフ)を観に行きます。
バルサがアウェーでの第1戦を1対2で勝っているため、明日の第2戦は客がとんでもなく少ないことが予想されますが、その分、1階席の最前列で試合が見れると思うので、逆に面白いかもしれません。因みに、バダローナはスペイン3部のクラブです。


11月8日:

8日水曜日、午前中にカンプ・ノウに行き、スタジアム見学。
トップチームの練習を見学しようとしたけど、非公開のため見学できず。残念。
夕方は、いつも通りにU-11の練習に参加。練習が終わると同時に、車でカンプ・ノウへ移動。22時キックオフのスペイン国王杯ベスト32のバルサ対バダローナ戦を観戦。
相手が弱い上に、ロナウジーニョやデコ、メッシが招集されていないため10万人収容のカンプ・ノウに僅か1万3千人の観衆。
ですが、そのおかげで1階の最前列で観戦できました。試合はサビオラの2ゴールなどで4対0でバルサが快勝。


11月9日:

最終日の9日の午前中は、ギジェ兄ちゃんとお買い物。お土産一杯買いました。
夕方、エスパニョールのU-11と最後の練習。試合後にチームメイトと記念撮影。
そして、ビジャローヤ監督とお別れの挨拶。
 実は、エスパニョールの選手寮の寮長さん、マネルおじさんが2人が滞在している途中に入院してしまい、今も入院中です。そのマネルさんのために、折り紙で鶴を折りました。
植松の家に日本の綺麗な折り紙が30枚ほどあったのでそれを2人で全部折り、紐でつなげ「ミニ千羽鶴」を作りました。折っている最中は、選手寮の他の選手達から「女みたいだな」と冷やかされていましたが、その意味をしっかり教えると「お、お前ら偉いな」とみんなの見る目が変わりました。ミニ千羽鶴は、寮のチェリーおばちゃん経由でマネルおじさんに渡してもらうことにしました。
以上、ちょっといい話でした。


11月10日:

本日11月10日の朝、2人は無事にバルセロナを出発しました。
飛行機は30分遅れで出発したけど、フランクフルトでの乗り換えには時間があるので大丈夫でしょう。いずれにしても、ルフトハンザのスタッフがアテンドしてくれているので
安心下さいませ。
 この2週間お世話になったギジェと一緒に空港に見送りに行き、その際にギジェが「もう1週間残るか?」と二人に聞いたら永一は「とりあえず、帰る」と苦笑い。一輝は「微妙〜」とこれまた苦笑い。何とも子供らしい一面です。

一輝、永一、一三君、ご家族の皆様

2人とも無事に到着したようで何よりです。慣れ親しんだ土地に戻って2人はさぞホッとしていることでしょう。さっそく大好物にかぶりついているのでしょうか。海外旅行も飛行機も何もかもが初めての体験で、まさに「冒険」であったと思います。あまり表情には出していませんでしたが、色々と不安や戸惑いがあったことでしょう。でも、お互い兄弟が側にいたから心強くもあったと思います。
 昨日9日のエスパニョールU−11との最後の練習の際に同チームのビジャローヤ監督から2人に関する印象を聞きました。そして、監督から二人への最後のアドバイスはとてもシンプルで根本的なものでした。

 「フィールドに立っている時はどんな瞬間でも最大限の集中力と戦う闘争心を常に持ってプレーしなさい。二人とも対人プレーや接触プレーの時に怖がっているように見える。綺麗にパスを出したり、シュートするだけがサッカーではない。常に相手がいる。相手は必死になって向かってくる。それに打ち勝つ為には集中力と闘争心を持って常に臨まなければならない」

今回二人は、一輝君は一歳年下、永一君は一歳年上のチームに一緒に参加したわけですが、エスパニョールのU−11はバルサと並び、バルセロナやその周辺の町に住む優秀な11歳の集まりです。その中に混ざって足を引っ張ることも無くやれていたことは、二人が基本のしっかりした平均以上の力を持った証拠だと思います。素晴らしいことです。そして、さらに今回のグループの中で対等以上の活躍をする為には、やはり上述のビジャローヤ監督の言葉に集約される点が重要だと思われます。日本の子供がここに来て常にぶち当たる壁、それが"激しさ"です。寄せが早い。プレッシャーが激しい。当たりが強い。簡単な表現をすれば相手は猛然と襲い掛かってくるのです。その危機を察知し、相手をかわし、状況を打開する為にはテクニックだけでは駄目だと思います。まさに闘争心や集中力が必要だと思います。平和ボケした日本人が世界に出てきて綺麗ごとを言う余地の無い現実にぶち当たる。そんな光景を常に目の当たりにしてきましたが、今回も例外ではありませんでした。

日本サッカー協会が「ドイツワールドカップ・レポート」を先日発表しましたが、その中にも"一対一の弱さ""対人プレーのひ弱さ""戦う闘争心の欠如"がやはり挙げられていました。これは世界基準で見たときの日本全体が抱える課題なのです。今回のU−11には確かに黒人の「反則だろ」と言いたくなる体格の選手もいましたが、平均的な体格は一輝君や永一君と同様でした。彼らよりも小さい選手も何人もいましたが、彼らは戦えていました。激しく行くべき所で激しく行っていました。彼らがそういう戦闘体制に入れているのはやはりそういう環境の中でそう教えられ、もしくは自然と身についているからだと思います。

10歳や12歳の少年が何もかも初めての環境で自分らしさを100%出すことは難しいと思います。もっとも日本という国で育ったということもそれを更に難しくしているでしょう。何故なら同じような状況でやってきたブラジル人やアルゼンチン人はいきなり持ち味を発揮してしまうことがよくあるからです。でも、そんな中で二人は二人なりに良く頑張っていたと思います。永一は「あの中でも俺は十分活躍出来る」と豪語していましたし、一輝は「永一が出来るなら俺は余裕や」と力説していましたしね。

そして最後にビジャローヤ監督はこうも言っていました。「もっと一つ一つのプレーにこだわって、もっとこれからも楽しんでプレーして欲しい。ゴールしたら喜ぶ、取られたりミスしたらもっと悔しがる。表に出す、出さないはそれぞれのキャラクターがあるかと思いますが、そうした一つ一つのプレーに対する喜怒哀楽を感じることがもっとサッカーにのめりこませ、もっとサッカーを好きにさせてくれるはずだと。

最後に、2人と過ごした時間は本当に楽しかったです。

好奇心旺盛な弟永一と、密かな闘志で「弟には絶対負けへん」と兄貴の意地を見せる一輝。名コンビだったと思います。

本当にこれからの二人の活躍を期待しています。

またどこかで会える日を楽しみにしています。

ベンガ!
ラピド!
コレ!
バモス!

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