本文へ移動

プレスリリース

プレスリリース

三重・伊賀で倉庫竣工【物流ニッポン】

2024-05-17
カテゴリ:設備投資
稼働率増へ営業推進
物流ニッポン
 中田商事は4月2日、大野木倉庫を竣工・本稼働させた。主に制約王手の保管業務などを行う一方で、稼働率アップのため倉庫近隣の製造業にも営業を開始している。
 本社から7キロに位置し、名阪国道(国道25号バイパス)の大内インターチェンジ(IC)近くにある。敷地面積が2430平方メートル倉庫面積は1230平方メートルの鉄骨造り平屋建て。雨天でも積み下ろしが可能なひさし付き荷さばきスペースを165平方メートル確保した。
 大手製薬会社の製品保管や、工場の横持ち輸送の拠点として活用する。中田社長は「建設コストを抑えるため、余分な設備は付けないシンプルな営業倉庫にした。資材が高騰する前に発注していたので、費用も比較的安くなった。製薬会社の仕事は物量変動が少ないため、安定した収益を見込んでいる」と話す。
 倉庫は大野木工業団地の一角で、近隣には様々な製造業の拠点がある。スタッフは全ての企業をくまなく訪問し、営業活動を進めている。「自転車、防災施設関連、金型など工業団地内の製造業は多岐にわたっている。それぞれの物量は多くないものの、空きスペースを使い複数の会社の仕事ができる」
 早くから時間給制度を導入し、「2024年問題」への対応は終わっている。また、23年7月にキャリアカー事業を行う三洋陸送を買収し、完成車輸送の仕事を中田商事本体にも展開している。「増車・増員に見合った仕事をつくれる」(中田氏)ため、今週は2社で中古キャリアカー5台の増車に踏み切った。
 中田氏は「新規キャリアカー事業は更なる成長を見込んでいるが、鈴鹿営業所(鈴鹿市)の倉庫でも輸送とセットの仕事が増えてきた。既存の物流事業も着実に伸ばしながら、バランス良く業務拡大を図っていく」としている。