プレスリリース
働き方改革で三つ星【物流ニッポン】
2024-11-19
カテゴリ:働き方改革,保育園,人材確保・育成,女性活躍,認証登録等
注目NEW
県が認定・登録 中小物流では初
中田商事は、運営する保育園やグループ企業を有効活用し、多様な働き方を提供していることなどが評価され、10月1日に三重県の「働き方改革推進企業」として最高ランクの三つ星に認定された。中小物流事業者では初めてとなる。
働き方改革を推進している企業を県が認定・登録する制度で、物流事業者も既に数社が取得しているが、三つ星は中田商事と物流大手の2社のみ。認定には時間管理の徹底、女性社員の活用と登用、従業員の意見を吸い上げ反映させる仕組みづくりなど、様々なハードルが設けられている。各種認証の申請を担当する情報管理室の藤森純子室長は「ドライバーのグループミーティング、リーダー会議、社長と管理者の会議の順に、下からの声を吸い上げて改善策を考える流れにしているが、課題をそのまま放置せず共有できている。管理職の女性比率50%も高く評価していただいた」と明かす。
女性が働きやすい職場環境づくりで役立っているのが、物流以外の分野も含めたフレキシブルな働き方の提供だ。中田商事は企業主導型保育園やサッカースタジアムを運営し、グループ企業には人材派遣会社のNSサービスもある。同社でメーカーの工場やスーパーマーケットなど自一の様々な企業に労働力を提供している。
中田純一社長は「スーパーのレジ打ちが勤務上限6時間で、もう2時間働きたい人には、中田商事のフォークリフト作業や保育園の補助業務をしてらうスタジアムの建屋にある学童保育所でもいい。我が社の従業員だけでなくグループ全体で考え、ライフスタイルに合った柔軟な働き方を提供している」と強調。
取得率が100%の産休や育休に加え、未就学児の看病や検診の際に取得できる「看護休暇」も制度化し、男性社員もとれるようにしている。これらの休暇分はNSサービスの人材がカバーするので、業務に支障が出ることはなく、状況に応じた労働力の最適化が図られている。
中途入社15年目で、現在は管理職として活躍する藤森氏は「男性、女性と分けて考えたことはないが、とても居心地がいい会社だと思う。国土交通省の働きやすい職場認証(運転者職場環境良好度制度)でも、最高の三つ星を目指したい」と力を込める。
(星野誠)